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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

『十蘭万華鏡』(河出文庫)情報

河出書房新社のHPに、2月8日発売予定の『十蘭万華鏡』に関するデータがアップされた。
【内容紹介】
フランス滞在物、戦後世相物、戦記物、漂流記、古代史物…。華麗なる文体を駆使して展開されるめくるめく小説世界。「ヒコスケと艦長」「三笠の月」「贖罪」「川波」など、入手困難傑作選。
頁数は、304頁。なんだか、またまた面白そうな内容で、期待がふくらむ。「入手困難傑作選」という一言が、なんとなく古本魂をくすぐってくれたりもする。出版社の方も、くすぐり方を心得ていらっしゃる。

問題は、バルガス=リョサがそれまでに終わるかどうかだけだ。のんびりしていられなくなった。

※収録作品のデータがアップされたので追記しておく。(1/25)

<収録作品>
・花束町一番地
・贖罪
・大竜巻
・ヒコスケと艦長
・三笠の月
・少年
・花合せ
・再会
・天国の登り口
・雲の小径
・川波
・一の倉沢
Commented by higonosuke at 2011-01-27 23:04 x
過日はコメントを頂き、まことにありがとうございました。

上記でご紹介くださった情報はチェックしておりませんでした。お教えいただき、ありがとうございます。
たしかにこのラインナップならば、食指が動きますね。もっとも、岩波文庫収録作等と若干重複していたとしても、買う積りではございましたが。

ここ最近も、「無月物語」や「黒い手帳」などを、主に電車内で読み返しておりました。この「黒い手帳」は、題名だけを見ると清張の作品を想起してしまいますが、読んでみると、ロアルド・ダールの賭博小説に似た味わいがありますね。
文体も自由自在ですし、つくづく、畏るべき作家がいたものだとおもわされます。
Commented by anglophile at 2011-01-28 00:59
higonosukeさん、コメントどうもありがとうございます。また、先日はブログにお邪魔させていただいた折に、いろいろと教えていただき大変勉強になりました。

私の方は、その後、文芸文庫所収の「玉取物語」をさっそく読みましたが、題名通りの話で、その可笑しさに2度ほど吹き出してしまいました。また、向井敏さんの『贅沢な読書』も入手し、「玉取物語」を論じた第2章を読みました。こちらは、ご紹介いただいたとおり、「純」と「俗」を分ける二元論がいかに意味のないことかを説くあたり、胸がすく思いでした。

さて、上記河出文庫の発売日ですが、河出のHPでは2/8となっております。一方、アマゾンでは2/5となっており、少し早めに手に取ることができるのかもしれません。また、おそらく本日アップされたのだと思いますが、表紙の写真が同じくアマゾンに載っておりました。収録作品といい、この写真といい、期待がふくらむばかりです。
by anglophile | 2011-01-25 15:15 | 読書 | Comments(2)