2010年 09月 27日
第2回一箱古本市@源法院   
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今日は先月に引き続いて「一箱古本市@源法院」に参加してきました。ひと月前の暑さはどこへやら、気持のよい秋空のもと、愉しい一日を過ごすことができました。以下、本日の様子について書き留めておきます。

予定通り、8時起床が9時起床になり、マーガリンと苺ジャムを塗ったトーストをかじりながら車で会場に向かいました。前回は源法院の場所を漠然としか把握していなかったので不安でしたが、今日はもうそんな心配もなく、余裕がありました。その証拠に、予定通り、8時起床が9時起床になり、マーガリンと苺ジャ...

会場ではすでに多くの店主さんたちが準備をされていました。そのなかには前回出店された方も数名いらっしゃいました。前回お会いできなかったNYANCAFE-BOOKSさんにご挨拶申し上げ、次にオヨヨ書林さんに参加料を払って、場所決めのくじを引きました。今回の位置は入り口横の石塀の前となり、両隣に他の出店者の方々がいる形で、少々緊張しました。すでに箱は設置されており、気持に徐々にエンジンがかかりはじめます。一通り箱に本を並べ終えて、ふと横の方の箱と屋号を見ると、「古本 くうきむし」とありました。京都からはるばる参加されたairbug さんでした。先日もコメントをいただき、こちらもいつもブログを拝見している方の横に陣取ることができ、なにやら今日一日が愉しくなる予感がしてきました。

10時になり、開店です。天候にも恵まれてか、前回にまして源法院前を通っていかれる人たちが多かったように感じました。出だしは静かでしたが、徐々に何人かの方々が箱の前で足をとめていかれます。しばらくして、前回も出店されていたミヤタ書店のご主人がいらっしゃり、内田樹と前田愛を買ってくださいました。私もあとでミヤタさんの箱で安岡章太郎編『私の文章作法』(文春文庫)を買いましたが、このときご主人に「ブログ読んでますよ」と言われ、もうすぐ1年になるこのブログのことを想い、とても嬉しくなりました。

さて、横にいらっしゃったairbug さん、その箱の中身はいい本が多く、失礼ながら横目でちらちら拝見しておりました。やがてがまんできなくなった私は早々に以下の2冊を購入。お手製の栞もいただきました。

・久生十蘭 『湖畔/ハムレット 久生十蘭作品集』 (帯付、講談社文芸文庫)
・山本善行 『古本のことしか頭になかった』 (大散歩通信社)

十蘭の文芸文庫は一瞬だけ他の方の手に渡りそうになりましたが、こちらの念力が通じたのか、かろうじて箱に戻されました。そして山本善行さんの新著も手に入れたかった本で、もう内容を見なくてもおもしろいことは確定しているので、ビニール袋は開けませんでした。airbug さんのお勤め先は山本さんの善行堂の近くで、毎日のように通われているらしい。うらやましいかぎりです。「余は如何にして古本者になりし乎」という話になったときに、airbug さんも善行堂を通じてこの世界に入られたとおっしゃっていました。私自身も、3年前に読んだ『関西赤貧古本道』(新潮新書)がきっかけでしたので、おもわずニヤけてしまいました。

お昼をすぎたあたりで、龜鳴屋さんがいらっしゃいました。百閒の文庫を購入いただきありがとうございます。ちなみに、龜鳴屋さんはあうん堂さんの箱からPercival Lowell の能登探訪記を買われていました。120年前の本で、渋いなあとおもった次第です。近いうちに、またお会いできればとおもっております。

14時をすぎた頃から、お客さんの数はそこそこですが、なかなか買ってもらえず、辛抱の時間となりました。横に座っていた息子も少々お疲れのご様子。私の方は箱にある本を並べ換えたりしながら、気分転換に努めます。というような感じで残り時間を過ごし、最終的には27冊買っていただきました。前回には及びませんでしたが、まずまずといったところでしょうか。売りに行くのか、それともこだわりの本を並べるのか、そこのところのバランスの取り方が難しいと感じましたが、そんなふうなことを考える余裕もあったということだろうとおもいます。一箱の小宇宙はかくも深淵なり。

以下、購入いただいた本を列記します。

・色川武大 『離婚』 (文春文庫)
・須賀敦子 『ヴェネチィアの宿』 (同上)
・須賀敦子 『コルシア書店の仲間たち』 (同上)
・中井英夫 『虚無への供物』 (講談社文庫)
・幸田文 『番茶菓子』 (講談社文芸文庫)
・『戦後短篇小説再発見⑥』 (同上)
・北村薫/宮部みゆき編 『名短篇、ここにあり』 (ちくま文庫)
・武田百合子 『遊覧日記』 (同上)
・T.S.エリオット 『キャッツ』 (同上)
・前田愛 『都市空間のなかの文学』 (ちくま学芸文庫)
・内田百閒 『第三阿房列車』 (福武文庫)
・内田百閒 『漱石先生雑記帖』 (河出文庫)
・椹木野衣 『シミュレーショニズム』 (同上)
・『日本探偵小説全集 小栗虫太郎集』 (創元推理文庫)
・穂村弘 『本当はちがうんだ日記』 (集英社文庫)
・『ちくま日本文学全集 金子光晴』 (筑摩書房)
・『ちくま日本文学全集 幸田文』 (同上)
・『ちくま日本文学全集 夢野久作』 (同上)
・堀江敏幸 『いつか王子駅で』 (新潮文庫)
・J.ラヒリ 『その名にちなんで』 (同上)
・白洲正子 『白洲正子自伝』 (同上)
・つげ義春 『貧乏旅行記』 (同上)
・吉田秀和 『私の時間』 (中公文庫)
・町田康 『テースト・オブ・苦虫1』 (同上)
・町田康 『猫のあしあと』 (講談社)
・村上春樹 『走ることについて語るときに僕の語ること』 (文藝春秋)
・内田樹 『街場の現代思想』 (同上)

最後に、実行委員や他の出店者の皆様、今日も本当にありがとうございました。
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by anglophile | 2010-09-27 01:19 | 一箱古本市 | Comments(8)
Commented by モンガ堂 at 2010-09-27 09:16 x
初めまして、このブログを楽しく見せてもらっています。
このラインナップを見ていると金沢に行きたくなりました。
この古本市は、毎月あるんですか。
これからもよろしくお願いします。
Commented by anglophile at 2010-09-27 16:01
モンガ堂さん、こんにちは。こちらこそ初めまして、です。コメントありがとうございました。
金沢の一箱古本市は毎月行われる予定のようです。冬場はどうなるのかわかりませんが、少なくとも10月と11月は開催されるみたいです。私は素人なので、毎月出店できるかどうかわかりませんが、できるだけ多く参加してみたいとおもっています。
またよろしくお願いします。
Commented by 金子彰子 at 2010-09-27 19:28 x
今回は残念ながら伺うことができませんでしたが、一回目の万歩計さんの箱を、Twitterからご覧になったくうきむしさんが、二回目にもう肩を並べて出店とは…古本が結ぶ縁って引き合う力がすごいですよね。ぜひ、次は善行堂にご家族で詣でてはいかがでしょう。
Commented by みこ at 2010-09-27 20:18 x
こんばんは!
昨日また須賀さんの文庫を買わせていただきました。
「コルシア書店・・・」読みたかったのでありがとうございます☆
吉田さんの本は久しぶり、「名短編」は以前一部立ち読みで・・・
お祭り気分で買えるのが、市のいいところですね。
楽しませていただきました。お疲れ様でした!
Commented by airbug at 2010-09-27 21:00 x
善行堂詣でついでに,10/30(土)叡山電鉄の修学院駅での一箱古本市に参加されてはどうでしょう(笑).万歩計さんの箱は間違いなく人気がでます.同日は知恩寺で古本祭りもありますよ.店番は金子さんにやってもらうとして(笑).
Commented by anglophile at 2010-09-28 03:46
金子さん、こんばんは。前回に続き、古本が結ぶ縁の力の大きさを感じております。まさか、airbug さんと隣同士になるなんて!とおもいました。京都、常にイメージトレーニングをしています。
Commented by anglophile at 2010-09-28 04:24
みこさん、こんばんは。前回に続き、本をご購入いただきありがとうございました。しかも3冊も!本当に感謝しております。
『名短篇』などのアンソロジー物はけっこう集めております。単行本になりますが、車谷長吉さんが編まれた『文士の意地』は文学濃度の極めて高い精華集で、個人的に大きな影響を受けました。
では、また市でお会いできるのを楽しみにしております。
Commented by anglophile at 2010-09-28 04:34
airbug さん、日曜日は本当にありがとうございました。郡上八幡から金沢へと廻られたその情熱に脱帽であります。
叡山電鉄の一箱古本市については興味津々です。知恩寺の古本祭りもあるんですね。実は、昨日本気で参加計画を練ろうとしていたのは内緒です。引き続き、イメージトレーニングに励みます(笑)。


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