2010年 09月 16日
今日買った本   
仕事の苛烈さがいっそう増してきているように感じたので、仕事帰りにブックオフへ避難する。

・日下三蔵編 『怪奇探偵小説名作選(4)佐藤春夫集―夢を築く人々』 (ちくま文庫)
・吉田秀和 『ヨーロッパの響、ヨーロッパの姿』 (中公文庫)
・吉田秀和 『レコードのモーツァルト』 (同上)
・『ギャスケル短篇集』 (岩波文庫)
・萩原朔太郎 『青猫』 (集英社文庫)

『佐藤春夫集』は700円だった。このちくま文庫シリーズはすでに絶版で、なかなか見かけない文庫。こういうのは105円でなくてもうれしい。一方で、佐藤春夫の本はほとんど読んだことがないので恥ずかしい。佐藤のミステリー物では、ほかに文芸文庫から『維納の殺人容疑者』というのが出ている。

この『佐藤春夫集』には、佐藤自身が書いた探偵小説関係の評論も収められていて、なかなか渋い内容だ。前に読んだ『怪奇探偵小説傑作選(3)久生十蘭集』もそうだったが、このシリーズはおそらくどれも一歩踏み込んだ編集が成されているのだろう。十蘭集には、都筑道夫の「ハムレット」論などが収められていて、とても参考になった。そういう意味でも、ただのシリーズ物とは一線を画しており、古書価が多少高めなのも無理はない。105円になるのを待っていたら、いつ手にすることができるかわからない本のひとつだろう。近いうちに読んでみたい。

とりあえず、今は『霊山』を読み継がねばならない。
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by anglophile | 2010-09-16 20:27 | 古本 | Comments(0)


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