2010年 01月 31日
クジラ冬眠中
週末はなんだかんだで結局ブックオフに行ってしまう私。

・倉橋由美子 『スミヤキストQの冒険』 (講談社文庫)
・倉橋由美子 『わたしのなかのかれへ (上)』 (同上)
・幸田露伴 『運命 他一篇』 (岩波文庫)
・吉行淳之介編 『文章読本』 (福武文庫)
・佐藤亜紀 『バルタザールの遍歴』 (文春文庫)
・桐野夏生編 『我等、同じ船に乗り 心に残る物語-日本文学秀作選』 (同上)
・江戸川乱歩 『江戸川乱歩全集 第8巻 目羅博士の不思議な犯罪』 (光文社文庫)

『文章読本』はかぶりだが、一〇五円でスルーするわけにはいかない。目次を見ているだけで涎が垂れる。最後の二冊は合わせて四〇〇円。文春文庫から「心に残る物語-日本文学秀作選」というアンソロジーが出ていることを知らなかった。これは昨年文春文庫が創刊三五周年を記念して企画されたものらしい。桐野夏生の他に、山田詠美、石田衣良、沢木耕太郎が編者になっている。どれもこれも魅力的な内容になっているようだ。うーん、これは是非集めたい。

桐野編には、「孤島夢」(島尾敏雄)、「その夜」(島尾ミホ)、「菊枕」(松本清張)、「骨」(林芙美子)、「芋虫」(江戸川乱歩)、「忠直卿行状記」(菊池寛)、「水仙」(太宰治)、「ねむり姫」(澁澤龍彦)、「戦争と一人の女」(坂口安吾)、「続戦争と一人の女」(坂口安吾)、「鍵」(谷崎潤一郎)の十一編が収められている。桐野さんの編集の仕方が面白い。
傑作選のタイトルは、「我等、同じ船に乗り」である。同じ船に乗るからには、その小説と対になる作品や、関係性の函に嵌り込んで生きる人々の、窮屈かつ自由な話などを、敢えて選んだ。
すべてが対になっているわけではないが、こういう編集の仕方もあるんだ!と感心してしまった。読むのがますます楽しみになってきた。ちなみに桐野さんは金沢生まれである。
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by anglophile | 2010-01-31 20:30 | 古本 | Comments(0)


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