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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

What day is today?

気づけば大晦日、なんだか時の経つのが早く感じる。今日はいったい何曜日?

さて、今日は夕食を外で食べ、そのあと書店に寄ってきた。

・『ユリイカ 2010年1月号 特集・白川静』 (青土社)
・小山鉄郎 『白川静さんと遊ぶ漢字百熟語』 (PHP新書)
・川崎賢子編 『久生十蘭短篇選』 (岩波文庫)

『ユリイカ』を二カ月続けて買うのは久しぶり。白と黒のシンプルな、それでいて荘厳さを感じさせるデザインがもうたまらなく素敵である。執筆陣もまた魅力的な面々で構成されている。多和田葉子の文章は久しぶりに読んだ。やっぱり彼女らしい味(「白川モジロジー」とか「豆腐を壁に投げつけている感触」など)がそこにはあった。

この勢いでPHP新書の方も買ってしまった。小山鉄郎さんは白川漢字学を中高生にも広めたいという思いで『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』や『白川静さんに学ぶ 漢字は怖い』を書かれた方である。一〇万部を超えるベストセラーになった前者は先日新潮文庫にも入ったばかり。この二冊や今回のPHP新書もイラスト入りなので、本当に若い人たちにもオススメである。

『久生十蘭短篇選』は、昨夜いろいろな方の感想やらレビューやらを読んでいたら、我慢できなくなりました。正月休みにできれば読みたいと思う。

※白川静といえば、一方で谷沢永一の『紙つぶて 自作自注最終版』でかなり手厳しく批判されているのを思い出す。このことをふまえて、『ユリイカ』所収の高島俊男「両雄倶には立たず」を読むのも素人にしてみればまた一興であると付け加えておきたい。
by anglophile | 2009-12-31 01:28 | 読書 | Comments(0)