2009年 12月 05日
『2666』読了!
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ロベルト・ボラーニョ『2666』を読み終えた。三カ月近くかかったが、今は九〇〇頁を読み切った充実感に浸っている。最後まで読み継ぐモチベーションになったのは、やはり謎の作家Archimboldiの人物像である。最後のパート5で、この作家の幼少時代から現在までが明らかになる。この小説はボラーニョの遺作だったそうで、これを書きながら自分の死期が近いことも悟っていたらしい。したがって、多少結末を急いだようにも感じられた。とはいえ、小説においてはすべてが書かれる必要はないのだから、あとは読者の想像に任せるのもひとつのあり方だろうと思う。連続殺人事件の犯人はいったい誰なのか?「2666」という数字はいったい何を意味しているのか?という謎解き要素も気になるところだが、ここではふれずにおこう。

さて、しばらく英語漬けだったので、年末に向けて今度は日本文学をじっくり読んでみたいと思う。さしあたり、『全集・現代文学の発見』に手をつけてみようかと考えている。

(写真は『2666』の見返し。表紙の著者名BOLANOの一つ目のOがギザギザの穴になっており、見返しの髑髏の目玉が見える仕掛けになっている。なかなか手の込んだ装幀である。)
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by anglophile | 2009-12-05 10:55 | 読書 | Comments(0)


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