2009年 11月 16日
古本屋小説あれこれ   
今日は外出したついでに、いつものブックオフになんとなく寄ってみた。最近は毎週末「二冊四〇〇円セール」をやっているので気が抜けない。一方で、ある程度期間を空けた方がいいとは思うものの、ついつい足がそちらの方向に向いてしまう。幸運なことに、今日もクジラのしっぽを発見できた。

<講談社文芸文庫>
・梅崎春生 『桜島/日の果て/幻花』
・荒井献[編] 『使徒教父文書』
・関根正雄[編] 『旧約聖書外典 上・下』

<一〇五円棚>
・紀田順一郎 『古書収集十番勝負』 (創元推理文庫)

梅崎春生は先月も拾ったが、拾っていない振りをしてカゴに入れる(笑)。また、めずらしく聖書関係が三冊も!学術系とはいえ、聖書も立派なひとつの「短編集」といえるだろう。『古書収集十番勝負』は古本屋小説。そのうち読むかもしれないので買っておく。

さて、古本屋が出てくる小説で思い出したが、ずっと前に尾形界而 『古書無月譚』(東京堂出版)というのを読んだ。立原道造の『萱草に寄す』をめぐる古本屋たちの人間模様が描かれているのだが、非常に面白かった。出版は一九九二年だが、話題になった本なのだろうか。あれだけ面白い内容なのだから、文庫になってもよさそうなものだが。

あと、私が読んだ古本屋小説に、野呂邦暢の『愛についてのデッサン』がある。この小説のことは、山本善行さんの『関西赤貧本道』で知った。ある日、本屋でみすず書房の「大人の本棚」シリーズの一冊として復刊されているのを見て、早速買って読んでみた。で、これが無類の面白さなのだ。山本さん曰く、「(この本が)古本屋に出ないのは、読んだあと、だれも手放したがらないからだろう。」いや、まったくそのとおりだ!と思った次第。

愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)

野呂 邦暢 / みすず書房



◆『2666』読破メーター:537頁
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by anglophile | 2009-11-16 01:15 | 古本 | Comments(0)


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