2009年 10月 02日
とある平日のブックオフ
私は平日ブックオフに行くことはほとんどない。職場からの帰り道にあるのならば寄ることもできようが、ないのでしかたがない。しかし、先日諸般の事情で夜のブックオフに寄ることができた。平日の夜というこもあり客はあまり多くなかった。いつも通り、文庫本105円コーナーを見ていくと、珍しく内田百閒の旺文社文庫が4冊も並んでいて驚いた。

・『続百鬼園随筆』
・『阿房列車』
・『第二阿房列車』
・『第三阿房列車』

これらを手にして、早速レジに向かって勘定を済ませた。帰ろうとして、レジ前に置いてある赤い移動棚を見てみると、これまた珍しく講談社文芸文庫数冊、岩波現代文庫数冊、ちくま学芸文庫たくさん、が目に入った。おそらく誰かがまとめて売り払ったのだと思う。思わず棚の裏表すべてにざっと目を通して今後の計画を練った。

今後の計画というのは、これらの文庫が105円棚に行くことはまずありえず、値段はどれも600~700円とまあ元の値段を考えれば安いは安いのだが、まさかその値段で買うわけにも行かない。この店舗では、週末に文庫本2冊で400円(1冊200円)というセールをよくやることがあるので、それまで待つことにした。数日後の土曜日に再び行ってみると、案の定この夜に見た文庫本たちが新しく陳列されていた。足早にそれらをすべて抜き取り、まんまと1冊200円で購入することができた。そのときの釣果は以下の通り。

<講談社文芸文庫>
・井上靖    『本覚坊遺文』
・加能作次郎 『世の中へ/乳の匂い』
・吉田健一   『文学概論』
・高村光太郎 『ロダンの言葉』
・佐多稲子  『樹影』
・富岡多恵子 『波うつ土地/芻狗』
・加賀乙彦   『錨のない船』(上・中・下)

<岩波現代文庫>
・菅野昭正 『永井荷風巡歴』
・川本三郎 『荷風好日』

<その他>
・サマセット・モーム 『アシェンデン』 (岩波文庫)
・宮城まり子 『淳之介さんのこと』 (文春文庫)
・安岡章太郎 『父の酒』 (同上)

このとき特に欲しかったのは、今年出た井上靖『本覚坊遺文』とモーム『アシェンデン』だった。また、加能作次郎はすでに持ってはいたが、いきおいで買ってしまった次第だ。これはご当地ならではだと思う。

古本名人の方々にとっては、ことさら記すほどの出来事ではないかもしれないが、私にとっては「大漁」と言える1週間だったのでした。幸せ、幸せ。
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by anglophile | 2009-10-02 16:16 | 古本 | Comments(0)


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