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2012年 05月 19日
むむむ、今日の古本
平日とまったく変わらぬ土曜日であった。悔しいので、御経塚サティのあっち側にある勝木書店に用事があることにして、夕食後ひとりで出動。実際に用事があったのだが、気になっていた書籍は結局買わずに退店。じゃあ、その近くにあるブックオフに寄ってみましょ。いつものセールをやっていた。

・堀江敏幸 『なずな』 (集英社) ¥600
・井上ひさし 『井上ひさしコレクション全3冊(函入)』 (岩波書店) ¥600
・佐々木幹郎 『旅に溺れる』 (同上) ¥105
・コナン・ドイル 『詳注版シャーロック・ホームズ全集10』 (ちくま文庫) ¥105

よしっ、まずまずだ。あしたも仕事、がんばれそう。

# by anglophile | 2012-05-19 23:05 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 16日
久しぶりの古本
今日は仕事が終わってから、延滞していた本を返しに県立図書館へ。新しく借りた本はなし。その帰りに、久しぶりに古本を買ったりする。

・佐々木敦 『SOFT&HARD』 (太田出版)
・武藤康史編 『里見弴 秋日和 彼岸花』 (夏目書房)
・石牟礼道子 『椿の海の記』 (朝日文庫)
・長田弘 『死者の贈り物』 (みすず書房)
・長田弘 『すべてきみに宛てた手紙』 (晶文社)

上3冊は文圃閣のガレージ3冊500円にて。佐々木敦本には、既読のものもあるが、阿部和重関係の文章がいくつか収められている。文学、音楽、映画、漫画ごったまぜの内容がなかなか刺激的な一冊だ。外国文学もたくさん出てきて興味をそそられる。例えば、「『筑摩世界文学大系68・ジョイス=オブライエン』(筑摩書房)を読む。普段はこの種の全集ものはまったく買わないのだが、これは書店で見つけるなり即購入。何しろ『スウィム・トゥー・バーズにて』の全訳が入っているのだ。その昔、あの伝説のラジカル純文学雑誌『海』で抄訳を読んで、『フィネガンズ・ウェイク』と同年に出版された、このメタフィクションの基本中の基本にハマった人は多いのではないだろうか。」(139頁) 里見弴の短篇集は、表紙がちょこっと草臥れているが、探していた本だったのでうれしい。カバーのミシンのイラストは和田誠。石牟礼道子のこの文庫本はあまり見かけないかも。長田弘の2冊はブックオフの105円棚にて。

# by anglophile | 2012-05-16 23:54 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 06日
名古屋三日目
名古屋最終日。財布がからっぽになったはずなのに、今日も古本を買う気満々。最初はシマウマ書房へ。以前、一箱古本市で上関文庫さんに「名古屋に行ったら、行ってみるといいですよ」と教えてもらった古書店。開店の11時に合わせて到着。


裏の駐車場に1台だけ車を停められるので助かります。ちょうど店主の男性が入口の均一コーナーを準備されているところだった。愛想のいい方で、心が和む。均一コーナーは、単行本が300円で、文庫本が100円。結構いい本が並んでいた。

・結城信一 『空の細道』 (河出書房新社)
・阿部和重 『アメリカの夜』 (講談社)
・『サライ 特集・檀一雄流クッキング』 (小学館)

『アメリカの夜』は帯目当てで購入。うちにある『アメリカの夜』の帯はいつのまにかなくなっていたから。そういえば、18年前に『アメリカの夜』を買ったのが名古屋でだった。なんか月日の移ろいを感じてしんみりとなった。『サライ』の檀一雄特集はずっと前に買いそびれていたもの。壇一雄が焼くステーキはうまそうだ。

続いて店内へ。非常にオシャレな空間。幅広いジャンルの本が置かれている。ゆっくり時間をかけて見て回る。

・二葉亭四迷 『平凡/私は懐疑派だ』 (講談社文芸文庫)
・『旅と本のコラム』 (deco社)

ほしかった本が買えて幸せ。後者には、金子彰子さん、山本善行さん、airbug さんらのお名前がある。洋書も何冊かあって、ハクスリーの Eyeless in Gaza の古いペンギン版があったが我慢した。やっぱり買っとけばよかったか。

このあと他にいくつか古書店をまわってから、家族と合流し、帰路についた。今回は多くの古書店を訪れることができ、新古書店との違いを堪能することができた。
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# by anglophile | 2012-05-06 23:43 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 05日
名古屋二日目
今日はブックオフ数軒と本物のの古書店数軒をまわった。

・牧野武夫 『雲か山か 出版うらばなし』 (中公文庫) ¥50
・坪内稔典 『正岡子規 言葉と生きる』 (岩波新書) ¥280
・『考える人 2011年冬号 特集・紀行文学を読もう』 (新潮社) ¥630
・瀧井孝作 『生のまま素のまま』 (桜井書店) ¥200
・足立巻一 『人の世やちまた』 (編集工房ノア)
・山田稔 『リサ伯母さん』 (同上)
・山田稔 『影とささやき』 (同上)
・山田稔 『太陽の門をくぐって』 (同上)
・山田稔 『北園町九十三番地-天野忠さんのこと』 (同上)
・山田稔 『富士さんとわたし-手紙を読む』 (同上)
・山田稔 『ああ、そうかね』 (京都新聞社)
・山田稔 『あ・ぷろぽ それはさておき』 (平凡社)
・山田稔 『コーマルタン界隈』 (河出書房新社)

『考える人』はブックオフで購入。表紙に、レヴィ=ストロース、チャトウィン、星野道夫の写真が使われている。瀧井孝作の単行本はとある古書店で購入。函の縁がボロボロだが、安いので買っておく。あと、桜井書店だし。

本日の収穫は、とある古書店で買った山田稔の本いっぱい。山田稔はすぐにでも読みたい作家の一人。これまで古書店ではなかなか見かけることがなく、図書館で何冊か借りたりもしているが、この作家の本はぜひ自分で持っていたい。ほとんどが定価の半額ぐらいで買えて大満足。財布はからっぽになった。

# by anglophile | 2012-05-05 22:30 | 古本 | Trackback | Comments(2)
2012年 05月 04日
名古屋一日目
市内に到着して、そのまま名古屋古書会館へ向かう。今日から3日間「オールデイズ」という即売会があるらしい。2年前のGWも名古屋旅行だったが、たしかそのときにも同じ即売会をやっていたのではなかったか。ただ、そのときは古書会館の場所自体が分からず、結局断念したのだった。今回はスマートフォンを頼りに楽々到着。


古書会館は2階建て(?)だが、即売会自体はこじんまりとした感じ。1階の入り口に均一コーナーがあり、2階がそれ以外のコーナー。2階の方は値付けがしっかりしすぎていて買える物がない。1階の均一コーナーで文庫など数冊買った。

・深沢七郎 『盆栽老人とその周辺』 (中公文庫) ¥30
・野坂昭如 『行き暮れて雪』 (同上) ¥30
・ジェイムズ・サーバー 『サーバーのイヌ・いぬ・犬』 (早川書房) ¥100
・和田誠 『ことばのこばこ』 (瑞雲舎) ¥100

その後、比較的近くの古書店が集まっているところに移動し、何軒かまわる。

・ゴンチャロフ 『オブローモフ(上)(中)(下)』 (岩波文庫) ¥1000
・小野二郎 『ウィリアム・モリス ラディカルデザインの思想』 (中公文庫)  ¥200
・坂上弘 『ある秋の出来事』 (同上) ¥200
・ホセ・ドノソ 『夜のみだらな鳥』 (集英社) ¥1050

手頃な価格で入手できたゴンチャロフとドノソが大きな収穫だった。
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# by anglophile | 2012-05-04 16:47 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 03日
本棚の愉しみ(?)2
ぱらっと開いたとある本にセネカのこんな言葉が引用されていた。
A multitude of books confuses the mind. Accordingly, since you cannot read all the books which you may possess, it is enough to possess only as many books as you can read.
友人のルキリウスへの手紙にある言葉らしい。わかってますけど、なかなかそううまくいかないのですよ。

またこんな言葉も。
Up, and to my chamber doing several things there of moment, and then comes Sympson, the Joyner; and he and I with great pains contriving presses to put my books up in: they now growing numerous, and lying one upon another on my chairs ...
サミュエル・ピープスの、たぶん日記にある言葉だろう。そうそう、うちもそんな感じです。こっちの言葉の方が馴染みます。

現在、本の整理を断続的に行っているが、なかなか捗らない。すでに息子の部屋にまで雪崩れ込んでいる始末。スペースが限られているのに、節操なく本を買い続け、気づいたらこの状態。 Growing numerous である。数本ある本棚はもうとっくのむかしに埋まっている。ふと台所にたたずんでいると、冷蔵庫の上にいくらかのスペースがあるのを見つけ、そこに本を置いてみたらどうなるだろうと思ったが、そんなところに本を置く人の話は聞いたことがない。

ひとまず例の本棚に文庫を並べてみる。今回はちくま文庫。文芸文庫はすでに段ボール箱に収納した。




最初は単なる入れ替え作業のつもりでやっていたが、これは同種の本をひとまとめにするいい機会になることに気づいた。ここ半年くらいで買った本のほとんどは未整理のまま放置していたので、この作業でどんな本を買っていたかがわかる。気づかずに、同じ本を2冊も3冊も買っていたことにも気づいてしまった。いい本は5冊くらいないと不安だが、1冊でいい本は3冊もいらない。

このあと、段ボールに入れ、その段ボールを部屋の隅に積んだ。ただ、この程度じゃ全然片づかないわけで、まだまだ先は長い。永遠に終わらない「倉庫番」のようなものだ。
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# by anglophile | 2012-05-03 21:27 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 03日
6月の新刊文庫など
黄金週間。山本善行さんの『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)をふと再読。知らない作家や本の名前がたくさん出てきておもしろくってしかたがない。もっと山本さんの文章を読みたいと思う。『定本 古本泣き笑い日記』が待ち遠しい。

さて、来月発売予定の文庫リストをチェックしてみたら、けっこうほしい本が目白押し。

・斎藤美奈子 『本の本 書評集1994-2007』 (ちくま文庫)
・久生十蘭 『十蘭錬金術』 (河出文庫)
・小川洋子 『小川洋子の偏愛短篇箱』 (同上)
・『早稲田作家処女作集』 (講談社文芸文庫)
・日本ペンクラブ/中村光夫 『私小説名作選(下)』 (同上)
・荒川洋治 『詩とことば』 (岩波現代文庫)
・フリオ・コルタサル 『遊戯の終わり』 (岩波文庫)
・ブルース・チャトウィン 『どうして僕はこんなところへ』 (角川文庫)

分厚い『本の本』はブックオフなどでこれまで3度見かけているが、いろんなことのタイミングが合わなくて0勝3敗。この機会に文庫で買うというのもありかもしれない。

***

明日から名古屋に行く予定。バランスを大切に、バランスを。

# by anglophile | 2012-05-03 18:28 | 読書 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 30日
第14回一箱古本市@源法院
本日は晴天なり。絶好の古本浴日和となった。大粒の霰が天から降ってきた1ヶ月前がうそのよう。息子とともに15分前に源法院到着。いつも車をとめているすぐ近くのコインパーキングがすでに満車だったので、他を探そうと付近をうろちょろしていると、ちょっと離れたところ(NHKの近く)に上限1000円のところを発見した。いつも1600円ぐらいかかっているのでこれは助かる。あとででっぱさんに聞いたら、上限800円のところもあるらしい。

最初に車から荷物を下ろして、次に車をとめに行って、そこから源法院までちょこっと歩いてから、本を並べ並べしているうちに開始時間となった。そして、ものすごく暑いので、汗が噴き出てきた。信じられないくらいの陽気。もう少し曇っていてもよいと思ったが、雨が降るよりはもちろんいい。GWの影響か、源法院前を通って行かれるお客さんの数も多い。大粒の霰が天から降ってきた1ヶ月前がうそのよう。いつにない賑わいとなった。

源法院前の道は冬のあいだに新しく舗装されてきれいになっている。出店者はそこに横一列でずらっと店を構えた。私の両隣はあうん堂さんとでっぱさん。もうおなじみの顔ぶれだ。一方、初出店の方々も数名いらっしゃり、出店数は過去最高になった模様。古本談義をしながら楽しく過ごすことができた。


私の箱内容は、半分ほどが前回からの持ち越し本。今回は多くのお客さんが予想されたので、あらためて勝負でございます。

毎回注目のカルロスさんの新機軸は「カルロ・ス・コーン」という名のスコーン2種。斬新奇抜な言語センスは個人的にツボであります。弟子にして下さい。

「カルロ・ス・コーン」を息子に買ってやるの図。

ニッパー風のポーズをするだんご嬢は一箱古本市の顔。「カルロ・ス・コーン」を狙ってるでしょ。

陽差しは弱まる気配一向になく、後半は暑さで少し疲れてきた。人通りはあいかわらず多いが、売れ行きは少しスロウダウン。箱に並べた本は強い陽差しに乾燥しパカパカ鳴るようになってきた。


16時に予定通り終了のコール。少し日が傾いていたが、人通りはまだまだあった。収支報告の後、全員で後片づけ。後片づけをしていると、若い男性が一人やってきて、「もう終わったんですか?」と訊かれた。その様子から本好きの方のようだったので、毎月最終日曜日に開催されていることを伝える。たぶんどこかで古本市のことを聞かれ、足を運んでくれたのだろう。少しずつ一箱古本市のことが広まっていることを実感した瞬間だった。夏に向けてますます楽しみになってきた。

以下、売れた本買った本を記録しておく。

<売れた本>
・川端康成 『浅草紅団』 (中公文庫)
・小谷野敦編 『木魂 毛小棒大 里見弴短篇選集』 (同上)
・角田光代 『八日目の蝉』 (同上)
・出久根達郎 『古本夜話』 (ちくま文庫)
・早川茉莉編 『玉子ふわふわ』 (同上)
・種村季弘編 『泉鏡花集成 7』 (同上)
・庄野潤三 『夕べの雲』 (講談社文芸文庫)
・桐山襲 『未葬の時』 (同上)
・井伏鱒二 『人と人影』 (同上)
・石井好子 『女ひとりの巴里ぐらし』 (河出文庫)
・澁澤龍彦 『西欧作家論集成 上』 (同上)
・佐藤泰志 『大きなハードルと小さなハードル』 (同上)
・高峰秀子 『渡世日記(上)(下)』 (文春文庫)
・西村賢太 『二度はゆけぬ町の地図』 (角川文庫)
・『ちくま日本文学全集 ???』 (筑摩書房)
・レイ・ブラッドベリ 『キリマンジャロ・マシーン』 (ハヤカワ文庫)
・町田康 『告白』 (中央公論新社)
・村上春樹 『雑文集』 (新潮社)
・小澤征爾&村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 (同上)
・甲本ヒロト 『日曜日よりの使者の詩 甲本ヒロト全詞集』 (G.B.)
・『クロワッサン特別編集 向田邦子を旅する。』 (マガジンハウス)
・ゾロリ2冊
・コロコロコミック1冊

<買った本>
・北尾トロ 『ぼくはオンライン古本屋のおじさん』 (ちくま文庫) ¥300
・エンリーケ・ビラ=マタス 『バートルビーと仲間たち』 (新潮社) ¥300
・植草甚一 『ぼくの読書法 植草甚一スクラップ・ブック<6>』 (晶文社) ¥300

# by anglophile | 2012-04-30 02:24 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 29日
第14回一箱古本市@源法院のお知らせ
4月29日(日)は「一箱古本市@源法院」です。出店者一覧はこちらです。(当日までこのエントリーが最上階にポストされ続けます)


当日の予想天気:晴れ  最高気温:24℃  降水確率:10% (4月28日現在)

# by anglophile | 2012-04-29 23:30 | 古本 | Trackback | Comments(3)
2012年 04月 28日
緑陰午睡のあとで
別にハンモックを引っかけて優雅に寝ていたわけではないけど、昼寝をしてしまった。今日からGWということで、ブックオフでなんかやってそうなので夕方にちょっとだけ引っかけてきた。若宮店と御経塚店のみ。半額セールをやっていた。ほしい雑誌が2冊あった。

・『芸術新潮 2009年11月号 特集・京都千年のタイムカプセル 冷泉家のひみつ』 (新潮社) ¥200
・『別冊 風とロック』 (PARCO出版) ¥300

『芸術新潮』の冷泉家特集は3年前に新刊で買おうと思っていて結局買わなかった1冊。『風とロック』はボリュームたっぷりの1冊。タワレコファンにはたまりません。

そのあと近くのKaBoSで気になっていた新刊2冊を思い切って購入。

・『アイデア No.352 特集・ビデオ・ゲーム・グラフィック』 (誠文堂新光社)
・金井美恵子 『ページをめくる指 絵本の世界の魅力』 (平凡社ライブラリー)

絵本に疎い私が『ページをめくる指』をめくる理由とは、金井美恵子の文章が読みたいからに他ならない。今回の平凡社ライブラリー化にあたって、後半部分がかなり増補されているようだ。さっそく「ちりあくたの輝く「本の小部屋」から」から読み始める。サクレツする金井節に幸福なひとときを過ごす。著者自身による本書の紹介も収められている。
 これは、五十冊をこえる世界の名作絵本の紹介と批評です。絵本についての決りきった概念でしか発言することのない日本の児童文学界では徹底的に無視されましたが、名作絵本と呼ばれるものについての最良の批評の一つだと、書き手の私は自負しています。その意味でもおすすめの一冊。(224頁)
かっこよすぎて、足がシビレてしまった。

# by anglophile | 2012-04-28 22:09 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 28日
加能作次郎集
オヨヨさんのHPを見たらば、小立野(こだつの)の「うつのみや書店」に古書搬入の情報あり。小立野にうつのみや書店? そういえばあったかもしれない。古本心刺激され、いざ小立野へ。職場からそれほど遠くないはずだが、小立野方面にあまり足を運ぶ機会がないので、調べたパソコン地図と私の中の地図とに齟齬が生じている。あっち行ったりこっち行ったりして、どうにか到着した。入り口を入ってすぐのところにワゴン数台分の古本コーナー発見。ほとんどが300円均一。アンテナに引っかかる本があるか、一冊ずつ丁寧に本の背を見ていく。小島政二郎の「食いしん坊」シリーズがたくさん出ていた。「続」とかもあるんだな、知らなかった。あと、分厚い英語関係の辞典も気になったといえば気になった。いろいろと迷って、結局今回は見送ることにした。

さて、初めて来る店舗なので、いちおう店内を一周する。品揃えはごくごく平均的なもの。柿の木畠の本店にはさすがにかなわない。せっかくなので何か1冊買おうと思い、店の棚の隅々まで見ていくが、なかなか選べない。ちくま(学芸)文庫が新刊のものだけ10冊くらいおいてあったが、今ほしいものはなし。雑誌コーナーでは『アイデア』の最新号が並んでいて、特集が「ビデオ・ゲーム・グラフィック」。小学4年生のときに、パックマンさえあればなんとか生きてける、と思っていた私としては、むむむ、これはほしいかもしれない。かなり心が動いたが、値段が値段なのでちょっと保留。他の1冊をもとめて、だんだん奥の方に追いつめられていくと、最後にたどり着いたのが「郷土関係本コーナー」。よく見る光景。と、そこに見慣れぬ1冊が置かれていた。


『加能作次郎集』(富来町立図書館、2004年)がなんと新刊で置かれていた。これには驚いた。もう品切れになっているはずではなかったのか。こんなところで出会えるとは思わなかった。長い間置かれていたのか、背に軽いヤケがあり、元パラもだいぶ痛んでいたが、函や本体の状態は決してわるくない。レジに持って行ったら、本にバーコードみたいなのがついていないので、「この本は古本コーナーにありましたか?」などと訊かれておもしろかった。お店の人たちもこの本の存在をすでに忘れているようだった。いずれにしろ、定価で買えるとは思っていなかったので、うれしい買い物となった。地元ならでは、かもしれない。

帰ってきてから妻に報告がてら本を見せたら、「かのさく・じろうって誰?」などと言う。「この本は古本コーナーにありましたか?」以上のケッサクである。「おださく」じゃないんだから、それはやめなさい。今日はめずらしく私の優勢勝ち。

# by anglophile | 2012-04-28 14:02 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 23日
レコード芸術 2012年5月号

今年はグールド没後30周年。『レコード芸術』が「再聴グレン・グールド~その芸術の深層へ」と題して特集を組んでいる。あまり縁のない雑誌なので、あやうく見逃すところだった。特集に割かれている頁総数は40頁で、記事は以下の7つに分かれている。

・素顔のグレン・グールド~1955年《ゴルトベルク変奏曲》“以前”のグールド・・・青柳いづみこ
・グレン・グールドの生涯,事件簿&発言集・・・満津岡信育
 ◎「批評」で追う「事件」としてのグレン・グールド・・・宮澤淳一
 ◎「ライヴ」に聴く「本当のグールド」・・・相場ひろ/青柳いづみこ/増田良介/満津岡信育
・グレン・グールド/作曲家別ディスク・レヴュー・・・相場ひろ/歌崎和彦/喜多尾道冬/広瀬大介/増田良介/満津岡信育/矢澤孝樹/安田和信
・グールドの「奏法」と「レパートリー」の関係・・・青柳いづみこ
・「音」の秘密~東光男氏(ピアノ技術者)にきくグールドの「ピアノ」・・・鈴木圭介
・「革新」という宿命と「アヴァンギャルド」の誇り~グレン・グールドの遺産・・・喜多尾道冬
・グレン・グールド ディスコグラフィ・・・宮澤淳一

なかでもピアノ技術者の東光男氏へのインタビュー記事がよかった。東氏は80年代半ばまでニューヨークのヤマハ代理店「オストロフスキー・ピアノ・アンド・オルガン・カンパニー」で技術者をされていた方。現在は日本で活動されている。グールドが晩年にそれまで愛用していたスタインウェイに替わってヤマハを使用したことはよく知られているが、そのピアノの調整をされていたのが東氏だった。(すごくうらやましい) このヤマハは2度目の『ゴルトベルク』録音時にも使用された。

記事にはかなり専門的な内容も含まれ、素人が理解するには限界があるが、その一方でグールドにまつわるエピソードも語られており興味深い。東氏が所属されていたオストロフスキーの店にはじめてグールドが訪れた時、ショーウィンドウに置かれていたピアノを試弾したそうだが、そのときは残念ながら東氏は立ち会われなかったようだ。
さる高名なピアニストが弾きに来るということしか教えてもらえなかったのです。後でそれがグールドだったと教えられて本当に悔しい思いをしました。アメリカでは、グールドのようなアーティストと仕事ができたら、などと思ったりもしていたものですからね。それで、次の週になって店に出ていくと、すぐに録音に使うそうだから2日で仕上げてくれと言われました。(51頁)
このときのより詳しい内容は東氏のHP内のこちらの記事に書かれている。結局、東氏ご本人はグールドと顔を合わせることはなかったようだが、日本人の技術者がこのようにグールドのディスコグラフィーの重要な場面に関わっていたことはやはりすばらしいことだと思ったのでした。

# by anglophile | 2012-04-23 22:54 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 21日
Lost Horizon
午前中は仕事だったが、それも昼には終わり。外は完璧な春の陽気。桜の花びらが舞っていた。すると、そのまま帰るのがもったいなくなってきた。車を東へ東へ走らせていったら、そのうちシャングリラにたどり着いた。ふふふふふっ、来週は一箱古本市だった。「補充」と称して、古本を買いに行くしかなくなった。

秘密の場所で以下の本をまず買う。

・上林暁 『白い屋形船/ブロンズの首』 (講談社文芸文庫) ¥800
・J.E.モーパーゴ 『ペンギン・ブックス 文庫の帝王A・レイン』 (中公文庫) ¥300
・庄野潤三 『山の上に憩いあり』 (新潮社) ¥100

すばらしい。ずっと探していた上林暁の文芸文庫がいとも簡単に見つかった。

そのあとブックオフにも行く。おなじみのセールをやっていた。

・坂口安吾 『人間・歴史・風土 坂口安吾エッセイ選』 (講談社文芸文庫)
・李良枝 『由煕/ナビ・タリョン』 (同上)
・皆川博子 『巫女の棲む家』 (中公文庫)
・『正岡子規/高浜虚子』 (新学社近代浪漫派文庫)
・八木義徳 『文学の鬼を志望す』 (福武書店)
・リチャード・ブローティガン 『ロンメル進軍』 (思潮社)
・リチャード・ブローティガン 『突然訪れた天使の日』 (同上)
・宇野常寛 『リトル・ピープルの時代』 (幻冬舎)

明日も仕事だが、充実した一日を送った後は気持も軽い。

# by anglophile | 2012-04-21 23:50 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 19日
今日の古本
仕事が一段落して、気持が軽くなった。帰りにブックマーケットへ。

・川瀬一馬 『随筆 蝸牛』 (中公文庫)
・小池滋 『余はいかにして鉄道愛好者となりしか』 (ウェッジ文庫)
・椎名誠 『パタゴニア あるいは風とタンポポ物語り』 (情報センター出版局)
・清水昭三 『芥川龍之介の夢 「海軍機関学校」若い英語教官の日』 (原書房)

シブい中公文庫があってドキッとしてしまった。

# by anglophile | 2012-04-19 22:02 | 古本 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 18日
Jay Rubin and J. Philip Gabriel on Translating Murakami
以下のページで、『1Q84』の英訳をしたジェイ・ルービン氏とフィリップ・ガブリエル氏の話が聴ける。

TWO VOICES: Jay Rubin and J. Philip Gabriel on Translating Murakami

早く読まないとね。

# by anglophile | 2012-04-18 10:20 | 読書 | Trackback | Comments(0)


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